エコビジネスデータバンク

バイオマスプラスチック、生分解性プラスチックを中心にエコマテリアル技術、開発動向を取り纏めた情報サイト。「バイオポリエチレン」「ポリ乳酸」「PHBH」などの注目素材を始めとし「紙製バリア材料」「リサイクル技術」等幅広い環境ビジネスの最新情報を届けます。

【新規材料】新規海洋分解性プラスチック材料 アイ-コンポロジー社

世界的に注目されている海洋分解性プラスチックの新規な材料についてご紹介させて頂きます。

 

目次

 

海洋分解性プラスチックとは?

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海洋プラスチックゴミ(環境ビジネスデータバンク)

 

海洋分解性プラスチックとは、海洋つまり「海」で分解するプラスチックです。

 

 

 

 通常のプラスチックは海洋を始めとする自然環境では分解し難いため、

 

 

 

海に流れ出てしまうと半永久的に海を漂ってしまいます。

 

 

 

世界的に海洋プラスチックごみが問題となり、注目を集める素材です。

 

 

 

 

既存の海洋プラスチックって?

 

既存の海洋分解性プラスチックは数種類あり、カネカ社の「PHBH」や三菱ケミカル

 

 

 

の「BioPBS」等が代表例として挙げられる。

 

 

 

しかしながら、供給量が少ないことが海洋分解性プラスチックの課題となっています。

 

 

 

また、既存の海洋分解性プラスチックは価格が高いといった課題も残されています。

 

 

 

 

新規海洋分解性プラスチック技術

 

アイーコンポロジー社は新たな海洋分解性プラスチック技術を開発したことを発表しま

 

 

 

した。海洋分解性材料の製品名は「Biofade(ビオフェイド)」だ。

 

 

 

既存の海洋分解性プラスチックウッドチップ等のバイオマスフィラーを混ぜ込むこと

 

 

 

で、価格を下げ、プラスチックとしての供給量を増加することに成功しています。

 

 

 

また、「Biofade(ビオフェイド)」はバイオマス度約90%で射出成形に適応

 

 

 

できる物性を実現している。

 

 

 

ウッドチップは木材を祖粉砕した材料であり、セルロースと呼ばれる天然素材です。

 

 

 

セルロースは自然環境にて分解されますので、海洋分解性プラスチックと混ぜてもプラ

 

 

 

スチック全てが海洋で分解されます。

 

 

 

世界的に海洋プラスチック問題が急激に注目され、海洋分解プラスチックの需要が増加

 

 

 

しているため、今後の動向に注目だ。

 

外部リンク

 

・アイーコンポロジー社HP

http://www.i-compology.com/

 

NEDO「海洋生分解性プラスチックの社会実装に向けた技術開発事業」

https://www.nedo.go.jp/koubo/EF2_100154.html