【新規技術】廃棄プラスチックを発電燃料へ(東京理科大学 アクテイブ)
東京理科大学発ベンチャー企業であるアクテイブの提案した廃棄プラスチックを用いた発電技術について情報を纏めました。
目次
背景
廃棄プラスチックは焼却され、熱を取り出すサーマルリサイクルが一部実施されているが、十分ではない。また、廃棄プラスチックの輸出が制限され始め、処分方法が課題となっています。さらには、プラスチックを燃焼することで発生する二酸化炭素が最大の課題となる。
新規技術
東京理科大学発のベンチャー企業であるアクテイブ社は地産地消の廃棄プラスチックを使用した発電事業を提案した。廃棄プラスチックを輸入炭の代替燃料と考えており、サーマルリサイクルによる発電を行う。発生する二酸化炭素に関しては、東京理科大学の研究成果でもある二酸化炭素生成量削減原料「グリーンナノ」を供給し、燃焼に生じる二酸化炭素量を約55%削減することが出来る。
さらにアクテイブ社は二酸化炭素回収技術との組み合わせも提案しており、ウォータースクラバー(水を多量に溜めた水槽な様な装置)に廃棄プラスチックを燃焼した際に生じた二酸化炭素を通気させ、水中に溶解させることで回収する予定。得られた高純度の二酸化炭素は炭酸飲料向けへの販売を検討中。
二酸化炭素排出量削減効果試算
アクテイブ社は火力発電の燃料を石化資源(石炭、液化天然ガス、石油等)から廃棄プラスチックに置き換えた場合の二酸化炭素排出量を算出している。年間で火力発電に使用する石化資源の合計は約500万トン、由来する二酸化炭素排出量は約120憶 kgと算出されている。燃料として使用可能な廃棄プラスチックの総量は約350万トン、二酸化炭素排出量の約45憶 kgは全量回収され、産業利用されるため、大幅な二酸化炭素排出削減が可能となる。
技術内容評価
【新規性】
★★★★☆
【経済への影響度】
★★★★☆
【SDGs貢献度】
★★★★☆
【実現性】
★★★☆☆
【投資対象度】
★★★★☆
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外部リンク
・アクテイブ HP
・東京理科大学
・二酸化炭素排出量(関西電力)
https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/nowenergy/need.html