【ESG企業情報】第2回 東京産業株式会社(二酸化炭素削減レジ袋)
二酸化炭素削減、廃棄プラスチック問題、海洋プラスチック問題の解決に取り組む日本の企業を紹介する企画の第2回目は環境負荷が少ない包装資材(レジ袋等)の市場開拓を強化する東京産業株式会社を紹介したいと思います。
目次
東京産業株式会社とは?
東京産業株式会社は機械商社であるものの、新規事業への取り組みでは機械産業にとらわれず、環境負荷が少ない包装資材の市場開拓を行っている。2017年からサトウキビ由来の原料を使用したバイオマスポリエチレンを包装資材向けに販売しており、2019年には二酸化炭素削減原料であるグリーンナノを販売している。グリーンナノは東京理科大学発ベンチャー企業のアクテイバ社が製造し、東京産業株式会社が販売する形式となっている。さらには2020年からこのグリーンナノを配合した二酸化炭素削減レジ袋の供給を開始している。
東京産業株式会社は環境ビジネスに本格的に乗り出し、2019年4月には組織の名称を従来の包装資材部から生活産業部に変更している。環境対応製品のラインナップを包装資材に限定せず、生活産業に関わる全ての製品(産業で使用するフレコンバックやブルーシート等)に展開していく狙いだ。産業界全体へ環境対応製品を販売することで環境問題解決に貢献する。
今後の展開
同社はグリーンナノの拡販に加え、生分解性プラスチックを使用した包装資材の供給を発表している。二酸化炭素削減、生分解性と選択肢を広げることで幅広い環境ビジネス市場を開拓する。直近では、2020年7月から開始された「レジ袋有料化」による環境対応レジ袋の需要に対応していく予定である。
企業のESG評価
【環境問題解決性】
★★★★☆
【経済への影響度】
★★★★☆
【SDGs貢献度】
★★★★☆
【安定性】
★★★☆☆
【投資対象度】
★★☆☆☆
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外部リンク
・東京産業株式会社 HP
https://www.tscom.co.jp/index.html