PETリサイクルで協業(ウツミリサイクルシステムズ&三菱商事)
ウツミリサイクルシステムズ株式会社と三菱商事株式会社がPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂のマテリアルリサイクル事業で協業することを発表した。使用済みPETボトルから新たな飲料用PETボトルを製造する新工場を2021年半ばまでに稼働させる予定。今回は新たなPET樹脂マテリアルリサイクルに関して詳細な情報を提供します。
目次
詳細情報
ウツミリサイクルシステムズ株式会社と三菱商事株式会社がPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂のマテリアルリサイクル事業で協業するウツミリサイクルシステムズの完全子会社であるURSハリマ社がPET樹脂のマテリアルリサイクルを実施する。使用済みPETボトルの選別・粉砕・洗浄工程を三菱商事プラスチック社が貸与する形となる。原料となる使用済みPETボトルの調達をウツミリサイクルシステムズ社が担当する。再生PET樹脂の全量を飲料メーカーに販売する。PET樹脂マテリアルリサイクル新工場はすでに建設中で、2021年中旬に稼働見込みである。
ウツミリサイクルシステムズ社の強み
ウツミリサイクルシステムズ社は2020年以上にわたり再生PET樹脂製造を手掛けており、蓄積したマテリアルリサイクル技術と最新再生設備を組み合わせることで、使用済みPET樹脂を高品質のPET樹脂に再生することが出来る。また、同社は長年培ってきた廃PET樹脂の回収に関するノウハウを有していることから、再生PET事業は成功する可能性が高いだろう。
筆者の個人的な見解
今回のプロジェクトには低炭素・循環型事業モデルへの転換を掲げている三菱商事社の石油化学本部との協業が発表されており、商社の後ろ盾はプロジェクト成功の大きな後押しとなるだろう。また、大手飲料企業は環境対応を次々に行っており、再生PET樹脂市場は拡大していくだろう。唯一の懸念点はマテリアルリサイクルで純度をどこまで高められるかという点だ。飲料・食品包装に使用する場合、健康被害を出してからでは遅く、高純度を担保出来なければ採用率は上昇していかないだろう。
技術内容評価
【新規性】
★★☆☆☆
【経済への影響度】
★★★☆☆
【SDGs貢献度】
★★★★☆
【実現性】
★★★★☆
【投資対象度】
★★★★☆
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外部リンク
ウツミリサイクルシステムズ株式会社 HP
三菱商事プラスチック株式会社 HP
三菱商事株式会社 HP
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/