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次世代環境配慮製品に関する新プロジェクトを本格化(日清紡HD)

 

 日清紡ホールディングスが次世代環境配慮製品に関する2つのプロジェクトを本格化させることを発表した。今回は日清紡HD環境ビジネスに関するプロジェクトについて詳細な情報を提供します。

 

 

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裁断くずを活用したセルロースナノファイバー入りスクラブ剤

出典:http://www.aichi-inst.jp/newsrelease/up_docs/r020204cnfconf.pdfより引用

 

 

 

 

目次

 

 

 

 

 

 

概要

 

 日清紡ホールディングスが次世代環境配慮製品に関する2つのプロジェクトを本格化させることを発表した。1つ目のプロジェクトはシャツのケミカルリサイクル信州大学と共同研究を開始している。2つ目のプロジェクトは裁断くずなどを活用したセルロースナノファイバーに関するプロジェクト。日清紡HDはプロジェクトを本格化し、長期的な地球環境に優しいものづくりによる成長を目指す。

 

 

 

Project 1:シャツのケミカルリサイクル

 

 日清紡HDが進める環境配慮型プロジェクトの1つ目はシャツのケミカルリサイクルだ。シャツ再生プロジェクトは信州大学と共同研究を開始。2023年の試験生産を目指して開発を進める。同プロジェクトでは日清紡HDが開発したイオン液体を用い、シャツに含まれるセルロースを溶解させ、セルロースフィラメントを生成する。開発したイオン液体は安全性が高く、環境汚染のリスクがすくないといった特徴を有する。再生したセルロース繊維は綿と同等の強度を目指す。

 

日清紡HDの出願特許に記載されているイオン液体の構造

 

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日清紡HDが出願した特許に記載されたイオン液体構造

出典:特許5866829 | 知財ポータル「IP Force」より引用

 

 

 

Project 2:裁断くずなどを活用したセルロースナノファイバー事業

 

 日清紡HDが進める環境配慮型プロジェクトの2つ目は裁断くずを活用したセルロースナノファイバーに関するプロジェクト。裁断くずを粗粉砕し、高圧湿式処理によりコットンセルロースナノファイバーを製造する。コットンセルロースナノファイバーは石けんのスクラブ剤への応用を進めている。コットンセルロースナノファイバーは生分解性を有しており、マイクロプラスチックの代替素材として環境負荷低減への貢献が期待される。

 

コットンセルロースナノファイバーのSEM写真

 

 

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左:裁断くず、右:コットンセルロースナノファイバー

出典:http://www.aichi-inst.jp/newsrelease/up_docs/r020204cnfconf.pdfより引用

 

 

 

 

 

 

技術内容評価

【新規性】

★★★★☆

【経済への影響度】

★★☆☆☆

SDGs貢献度】

★★★☆☆

【実現性】

★★★★☆

【投資対象度】

★★★☆☆

 

 

 

 

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外部リンク

 

日清紡ホールディングス HP

https://www.nisshinbo.co.jp/index.html

 

国立大学法人信州大学 HP

https://www.shinshu-u.ac.jp/

 

 

 

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