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ポリプレックス 再生PET工場新設 米国FDA認証取得の高品質再生PET供給体制強化

 

 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム大手のポリプレックス社が再生PETを手掛けるリサイクルプラスチックの第2工場の新設を発表した。ポリプレックス社は再生PET樹脂の生産能力を1.8倍まで拡大し、米国FDAからの認証を取得した高品質の再生PET樹脂の供給力を強化する。今回はポリプレックス社の再生PET樹脂事業に関する詳細な情報を提供します。

 

 

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ボトルトゥボトル向け再生PET工場増設

 

 

 

 

目次

 

 

Polypex(ポリプレックス)社とは

 

 Polypexポリプレックス)社はタイを拠点とする企業で、PETフィルムやポリプロピレン、ポリエチレンフィルムなどの汎用プラスチック材料を製造している。近年、再生PET事業やリサイクルし易いモノマテリアルフィルムの開発に注力している。2020年3月以降株価が大きく上昇しており、ESG投資対象として世界的に注目されている。

 

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ポリプレックス社の株価変動

出典:BKK: PTL - Google 検索より引用
 

 

 

 

 

 

再生PET樹脂工場新設内容

 

 ポリプレックス社は既存工場のあるタイ ラヨン県サイアム・イースタン工業団地内にリサイクルの第2工場を建設する。2021年下期の完成を予定しており、再生PETの生産能力が1万5,000トンから2万7,500トンに引き上がる。また、汎用プラスチックの再生としては第2工場新設により、再生ポリエチレン再生ポリプロピレンの合計生産量が5,000トンから1万トンに引き上がる予定。新工場には洗浄装置も設ける計画。既存の押出機、固相重縮合の拡張に加え、前工程の洗浄から手がける体制が整う。

 

 

 

 

 

再生PET樹脂工場新設の背景

 

 廃プラスチック問題をはじめ環境問題の高まりから循環型経済の構築を目指す動きが世界的に強まっている。実際にブランドオーナーを中心に再生樹脂の需要は高まっており、再生PET樹脂の採用実績も増加している。とくに飲料メーカーがボトルtoボトル率向上の検討を始めている。

 

 

 

 

 

ポリプレックス社の再生PET技術の特徴

 

 ポリプレックス社は独自に開発した3次元濾過システムによる高度な異物除去技術を有する。高度な異物除去が可能であるため、高純度な再生PET樹脂を製造することが出来る。実際にポリプレックス社で製造された再生PET樹脂は米国FDA ボトル用グレードの認証を取得している。また、リサイクル含有物や加工・流通過程管理などに基づく国際的な環境基準グローバルリサイクルスタンダード認証も取得している。

 

 

 

 

 

技術内容評価

【新規性】

★★☆☆☆

【経済への影響度】

★★★★☆

SDGs貢献度】

★★★☆☆

【実現性】

★★★★★

【投資対象度】

★★★★☆

 

 

 

 

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外部リンク

 

ポリプレックス社 HP

https://www.polyplexthailand.com/

 

 

 

 

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