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ペットボトルキャップ由来ごみ袋の製造・販売の実証実験開始(TBM&神戸市)

 

 新素材「LIMEX」のベンチャー企業TBM社が神戸市と環境配慮型の指定ごみ袋の製造・販売を行う実証実験を始めたと発表した。今回はTBM社のリサイクル事業について詳細な情報を提供します。

 

 

 

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CirculeX」を使用した神戸市指定ごみ袋

 出典:https://www.city.kobe.lg.jp/a36643/press/667498062889.htmlより引用

 

 

 

 

 

目次

 

 

 

 

 

詳細情報

 

 新素材「LIMEX」で有名なベンチャー企業TBMが神戸市と環境配慮型の指定ごみ袋の製造・販売を行う実証実験を始めたと発表した。神戸市内で使用されたPETボトルキャップを回収し、原料として活用する。リサイクルプラスチックを活用したごみ袋は国内初となる。スタートアップと神戸市職員との共同で地域課題解決プロジェクト「Urban Innovation KOBE」の一環として取り組む。

 

 神戸市内のダイエー生活協同組合コープこうべ、光洋にPETボトルキャップを回収するボックスを計92カ所設置する。また、ネスレ日本などの協力で企業のオフィスで生じるPETボトルキャップを引き取る計画となっている。約15万個のPETボトルキャップの回収を目標とする。神戸市指定ごみ袋はジャパックス社の協力で5万枚を製造する。

 

 回収したPETボトルキャップは「CirculeX」として使用する。ポリエチレン製を中心にごみ袋構成の約30%に充て、残りの68%は神戸市内の工場で使用されたストレッチフィルムで賄うことで98%を再生品で構成する。

 

 

 

 

 

PETボトルキャップ由来ごみ袋の特徴

 

・ごみ袋1枚当たりPETボトルキャップ3個を使用

従来の石油由来100%製品と比較して50%の二酸化炭素排出量削減

・色、厚さ、強度ともに従来製品と同等

・従来製品と比較して2~3割程度価格が高い

 

 

 

 

 

CirculeX(サーキュレックス)とは?

 TBM社が2020年に立ち上げた新ブランド「CirculeX」は再生材料を50%以上含む素材です。世界全体で高まる再生材料プラスチック代替素材へのニーズに応えるべく、「CirculeX」 を資源循環を促進する素材として幅広い領域での製品開発を目指し、国内外に展開。また、使用済みのプラスチック製品やLIMEX製品の回収を促進する「CirculeXアプリ」のサービスを2021年1月より開始。消費者は回収拠点にてアプリを通じて「プラスチックごみ」を「CirculeX ポイント」と交換することができ、TBMが運用するサイト「ZAIMA」や社会貢献団体への寄付として使用することが可能。

 

 

 

 

 

技術内容評価

【新規性】

★★★★☆

【経済への影響度】

★★★☆☆

SDGs貢献度】

★★★☆☆

【実現性】

★★★☆☆

【投資対象度】

★★★★☆

 

 

 

 

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外部リンク

 

株式会社TBM HP

https://tb-m.com/limex/

 

株式会社ダイエー HP

https://www.daiei.co.jp/

 

生活協同組合コープ HP

https://jccu.coop/

 

株式会社ジャパックス HP

https://www.japacks.com/

 

神戸市 HP

https://www.city.kobe.lg.jp/

 

 

 

 

 

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