エコビジネスデータバンク

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廃棄発泡ポリスチレンの油化装置導入(積水化成品工業)

 積水化成品工業株式会社は株式会社積水化成品沖縄(沖縄県うるま市)への油化装置導入を発表した。海洋プラスチックごみ問題解決策の一つとして注目したい。

 

 

導入した油化装置(積水化成品工業

引用:https://gomukagaku.com/article/230605_9/より引用

 

目次

 

 

 

積水化成品工業株式会社とは

 

 積水化成品工業株式会社は発砲材料、特に発泡ポリスチレン(発泡スチロール)の製造販売の最大手企業。積水化学グループ企業であり、自動車用材料を海外展開している。また、近年では微粒子ポリマー事業も手掛けている。

 

株式会社積水化成品沖縄とは

 

 株式会社積水化成品沖縄は積水化成品工業株式会社の完全子会社で、農水産物の輸送に使用される発泡ポリスチレン製の包装材料を製造販売している。特に、発泡ポリスチレン製の魚函(魚を入れる箱)の大手製造メーカーとして知られている。

 

 

魚函のイメージ図

引用:https://www.sekisuikasei.com/jp/products/food/eslen_beads-fish_box/より引用

 

 

詳細内容

 

 積水化成品工業株式会社は完全子会社である積水化成品沖縄に油化装置を導入したと発表した。エコ・エナジーなどと協業して油化技術を開発している。発泡ポリスチレン製の食品容器や魚箱などを製造する際に排出される廃材(廃棄プラスチック)を油に再生する。製造した油は同社工場内で燃料として活用し、二酸化炭素排出量削減につなげる。

 発砲スチロール協会の発表では発泡ポリスチレンの国内リサイクル率は92%と発表されているが、ケミカルリサイクル率は0.86%と著しく低い状況である。また、サーマルリサイクル(実質、燃焼処理)が38.2%と比較的高い水準となっており、今回の様な油化技術の導入は新たな取り組みとして期待されている。

 

 

技術内容評価

【新規性】

★★★★★

【経済への影響度】

★★☆☆☆

SDGs貢献度】

★★★☆☆

【実現性】

★★★★☆

【投資対象度】

★★★☆☆

 

 

 

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外部リンク

積水化成品工業株式会社

https://www.sekisuikasei.com/jp/

 

株式会社積水化成品沖縄

https://okinawa.sekisuikasei.com/

 

積水化学工業株式会社

https://www.sekisui.co.jp/

 

エコ・エナジー株式会社

https://eco-energy.co.jp/

 

 

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