【環境問題】再生PETペレット事業へ参画(蝶理株式会社)
蝶理株式会社がリサイクルペレット事業に参画することを発表した。繊維用リサイクルペレット製造で国内最大手のウツミリサイクルシステムズと共同で事業を行う。今回はこの蝶理株式会社とウツミリサイクルシステムズのリサイクルペレット事業について詳細な情報を紹介します。
目次
詳細内容
蝶理株式会社とは?
蝶理株式会社は海外産の廃棄PETボトル原料を含む再生ポリエステル糸「エコブルー」を展開しており、糸からテキスタイル、最終製品まで取り扱うリサイクルPETのサプライチェーンである。蝶理の環境素材の取扱額は2016年度が約10憶円であったが、2019年度は約70憶円まで成長している。今回の発表により、蝶理株式会社とウツミリサイクルシステムズが共同で再生PETペレット事業に取り組むことで、原料のペレットから製品まで取り扱う総合再生事業者となり、リサイクル素材全体で100億円規模の産業となりそうだ。
連携事業内容とは?
蝶理株式会社とウツミリサイクルシステムズの連携事業内容としては、ウツミリサイクルシステムズが原料となる廃棄プラスチックを回収し、粉砕からペレット製造を担う。このペレット製造に対して蝶理が製造装置(リサイクルペレット押出機)を貸与する。投資額は約9億円に及び生産能力は推定1万5千トン/年となる見込みだ。海外産の廃棄PETは使用せず、質の高い国内さんの廃棄PETのみを原料とし、品質が担保された再生ポリエステル糸を供給する。尚、本事業は環境省の下部組織である廃棄物・3R研究財団から「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の認可を受けた事業となる。
リサイクル素材の需要
リサイクルプラスチックの需要は右肩上がりであるが、特に海洋プラスチックごみ問題解決に注力している大手アパレルメーカーからのニーズが高まっている。また、2018年から中国が廃棄プラスチックの輸入規制を実施しており、日本で発生した廃棄プラスチックの行き場が無くなっており、廃棄プラスチックのリサイクルが急務となっている。
技術内容評価
【新規性】
★★★☆☆
【経済への影響度】
★★★★☆
【SDGs貢献度】
★★★★☆
【実現性】
★★★★☆
【投資対象度】
★★☆☆☆
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外部リンク
・蝶理株式会社 HP
・ウツミリサイクルシステムズ HP