エコビジネスデータバンク

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【サスティナブル】原料バイオマス化技術確立(日本触媒)

 

日本触媒社は主製品となるアクリル酸エステルの原料を

 

 

 

バイオマス原料に転換する新技術の開発を発表した。

 

 

 

 

原料のバイオマス化はSDGs達成に向けた挑戦となる。

 

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アクリル酸エステル バイオ原料化

 

 

 

アクリル酸エステルはアクリル繊維、アクリルゴム、

 

 

 

接着剤等の幅広く使用される石油由来プラスチックです。

 

 

 

そのアクリル酸エステルに使用される原料の

 

 

 

n-ブタノールをバイオマス原料から生産する

 

 

 

新たな技術を日本触媒が開発した。

 

 

 

通常の発酵菌は収率が低く、53%程度であるが

 

 

 

日本触媒が開発したゲノム編集菌株は80%程度の収率と

 

 

 

高収率でn-ブタノールを生成することが出来る。

 

 

 

この新規技術を活用することで、石油原料に依存せず、

 

 

 

穀物等のバイオマス原料からアクリル酸エステル

 

 

 

製造することが可能となる。

 

 

 

環境問題が叫ばれる中、バイオマス原料から

 

 

 

事業の中核を担うアクリル酸エステルが製造可能となれば、

 

 

 

持続可能な経営が注目されるだろう。

 

 

 

さらには、環境意識の高いヨーロッパ圏において、

 

 

 

バイオマス由来のアクリル酸エス

 

 

 

既存の石油原料アクリル酸エステルを置き可能だ。

 

 

 

今後、穀物メジャーと協業することで

 

 

 

バイオマス原料からアクリル酸エステルを製造する

 

 

 

パイロット製造を実施し、2022年を目処に実用化を目指す。

 

 

 

アクリル酸エステルバイオマス原料化は業界において、

 

 

 

初めての試みとなるため、今後の日本触媒の開発に注目したい。