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マレーシアに大規模藻類培養設備建築へ(ちとせ研究所)

 

 株式会社ちとせ研究所新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)が公募したバイオジェット燃料に関する受託事業に採択され、マレーシアに大規模な藻類培養設備を建設する。今回はちとせ研究所藻類培養事業に関する詳細な情報を提供します。

 

 

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藻類培養設備(ちとせ研究所)

出典:ちとせの藻ヂカラ[後編] -ちとせの武器、3つの藻ヂカラ- – CHITOSE JOURNALより引用

 

 

 

目次

 

 

 

 

 

 

詳細情報

 

 株式会社ちとせ研究所新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)が公募したバイオジェット燃料に関する受託事業に採択された。事業期間は2020年~2024年度で、2020年~2022年度は委託事業、2023年~2024年度は助成事業としてマレーシアのサラワク州に5ヘクタール程度の藻類培養設備を構築する。純バイオジェット燃料製造に適した微細藻類を選定し、火力発電所由来の排ガスを利用した大規模な藻類培養の実証を行う予定。

 

 

 

 

 

ちとせ研究所が実施するNEDO採択テーマの特徴

 

 NEDOが公募した「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築、微細藻類基盤技術開発」において、ちとせ研究所の新規大規模藻類培養テーマが採択された。プロジェクトの特徴を下記の通りだ。

 

・プラスチックフィルム型フォトイオリアクター技術を応用する

発電所由来の排ガスを利用する

・複数の微細藻類を用いる

・マレーシア サラワク州の州立研究機関や電力会社と連携している

 

 

 

 

 

ちとせ研究所の他藻類培養事業

 

 2019年に三菱商事株式会社などと共同でサラワク州に熱帯環境下で最大級となる1,000平方メートル規模の大規模藻類培養施設を建設している。さらに、ちとせ研究所ではバイオジェット燃料向けの藻類培養のみならず、バイオプラスチックの原料となり得る藻類培養技術を開発している。

 

 

 

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屋外大規模藻類培養設備

出典:バイオ燃料用微細藻類の屋外大規模培養設備(培養池面積:1500㎡)を公開いたしました。 | News | ちとせグループより引用

 

 

技術内容評価

【新規性】

★★☆☆☆

【経済への影響度】

★☆☆☆☆

SDGs貢献度】

★★★★☆

【実現性】

★★★☆☆

【投資対象度】

★★★★☆

 

 

 

 

 

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外部リンク

 

株式会社ちとせ研究所 HP

https://chitose-bio.com/cl/

 

三菱商事株式会社 HP

https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/

 

 

 

 

 

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