【環境問題】新疆ウイグル自治区で生分解性プラスチックプロジェクト開始
新疆ウイグル自治区で大規模な生分解性プラスチックに関するプロジェクトが立ち上がった。今回はこのプロジェクトについて詳細にご説明します。
目次
プロジェクト内容
新疆ウイグル自治区で大規模な生分解性プラスチックに関するプロジェクトが立ち上がった。新疆望京竜新材料有限公司が10万トンのポリブチレンアジペートテレフタレート(略称:PBAT)製造設備を建設する予定となっている。投資額は6憶5,000万円となる。
プロジェクト発足の背景
プロジェクト発足の背景に中国政府がプラスチック製品の利用を広域に規制する方針を打ち出していることが挙げられる。2025年までにワンウェイ(使い捨て)用途の石油由来プラスチック製品の生産、販売、使用を部分的に禁止・制限する方針を掲げている。石油由来プラスチックを生分解性プラスチックやバイオマス由来プラスチックへの置き換えを推奨しており、中国国内で生分解性プラスチックの需要が高まると予想される。
将来構想
このプロジェクトでは将来的に追加で60万トンのPBAT製造プラントの建設、バイオマス由来のモノマーであるエチレングリコール(略称:EG、40万トン規模)、バイオマス由来エンジニアリングプラスチック(ポリアセタール)の製造プラント(20万トン規模)の建設を構想している。投資総額は4500憶円に及ぶ。
技術内容評価
【新規性】
★★☆☆☆
【経済への影響度】
★★★★☆
【SDGs貢献度】
★★★★☆
【実現性】
★★★☆☆
【投資対象度】
★☆☆☆☆
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外部リンク
・PBAT解説ページ
https://shingi.jst.go.jp/past_abst/abst/p/15/4u/4u1904.pdf
・ミヤコ化学株式会社解説ページ
https://www.miyakokagaku.co.jp/jp/business/synthetic-resin/PBAT_20181128.pdf